新しい生活様式とICT 活用法~行動制限の時代に生きる~
中学生・高校生がネットやスマホ、ICTの安心・安全な利活用について、自ら考え、議論する「中学生・高校生ICTカンファレンス2020in大分」が、令和2年10月10日(土)にオンラインで開催されました。大分県内の高校生30名、中学生10名が各学校からそれぞれZOOMで参加し、テーマ「新しい生活様式とICT活用法~行動制限の時代に生きる~」について、議論しました。
日 時 令和2年10月10日(土)13時~16時30分
実施方法 オンライン開催(ZOOMでの参加)
参 加 40名(高等学校9校30名、中学校3校10名)
大分県立大分工業高等学校、大分県立津久見高等学校、大分県立別府鶴見丘高等学校、大分県立由布高等学校、大分県立日田高等学校、大分国際情報高等学校、大分東明高等学校、別府溝部学園高等学校、大分県立大分鶴崎高等学校、大分県立大分豊府中学校、豊後大野市立清川中学校、中津市立東中津中学校
高校生 ICT カンファレンスって何?
高校生ICTカンファレンスは、2011年度に「ICTプロジェクト 高校生熟議 in 大阪~ケータイ・インターネットの在り方&活用法~」として大阪でスタートしました。大分県は2013年度から開催し、今回は8回目となります。高校生の意見を国の機関に届けるべく、全国サミットにより提言をまとめ、ファイナリストに選ばれた高校生が、関係省庁で発表を行っています。大分県では令和元年度から『中学生・高校生ICTカンファレンス』の開催となり、中学生も参加しています。
【ICTカンファレンスの開催目的】
以下の目的で、中学生や高校生が学校の垣根を越えて話し合います。
①初対面の相手と「考える、まとめる、聞く、話す、見せる、伝える」ことに挑戦する。
②スマートフォンやインターネットを安心・安全に使うための情報モラルを深く考える。
【参加生徒の環境】
今回のカンファレンスはオンライン開催のため、参加者のネットワーク環境や利用する端末、緊急時の対応などから、参加生徒は各学校に集合してカンファレンスに参加しました。
〇場所:各自の学校に集合し、一人ずつ離れた場所(教室等)で参加
〇利用端末:iPadまたはパソコンを一人2台ずつ(ZOOM用と発表スライド用)
〇マイク付きのヘッドフォンを準備
また、緊急時に現地でサポートいただけるよう、担当の先生方にご協力いただきました。
スケジュール
今回は、参加生徒一人一人がパソコンやタブレットなどの端末でZOOMを使って参加しました。また全員が一堂に参加する「全体ミーティング」とグループ毎の「グループミーティング」を行いました。
全体ミーティング | |
12:50 | 参加者ZOOMログイン完了 |
13:00 | 開会、趣旨説明 |
13:05 | オリエンテーション、ファシリテータ紹介 |
グループミーティング | |
13:15 | 自己紹介、アイスブレイク 「外出が制限される中で、どのように過ごしていましたか?」 |
13:30 | グループ ワーク1 『テーマ1 学業、勉強などの場面 』 |
13:50 | 休憩 |
13:55 | グループ ワーク2 『テーマ2 人とコミュニケーションをとる場面』 |
14:15 | 休憩 |
14:20 | まとめ、発表の準備 |
15:00 | 休憩 |
全体ミーティング | |
15:10 | 発表 |
16:00 | 投票・審査 |
16:20 | 講評・表彰 |
16:30 | 終了 |
議論を後押しする社会人ファシリテータ
参加生徒たちのグループワークを後押しする役目として、地元のIT企業や教育関係者等の社会人にファシリテータを務めていただきました。
発表
各グループはGoogleスライドを利用し、発表資料を作成しました。グループ内の参加生徒は分担しながら、同時にスライドの編集を行い、限られた時間の中で、考えをまとめました。
審査・表彰
各グループの発表については審査員による審査が行われ、各賞が決定しました。また参加生徒全員による投票でグループ賞が決定しました。
参加者の感想
【高校生の感想】
・自分と違う意見や違う価値観を持った人と討論ができたことによって、自分の視野が広がった。
・日本はやはり情報社会において課題がまだまだあると思った。
・リモート上で会ったこともない人と話をするのは難しかった。
・現状から今後に生かしたい事や、こんな風になったらいいという事を具体的に議論ができて楽しかった。
・初対面の人とたくさんのことについて意見を交えてみたいと思った。
・未来のICTの為に、自分たちでICTの事について学んだり、日常生活でICTを活用したり、改善案なども考えていきたいです。
【中学生の感想】
・他校の生徒と話すのは新鮮で、面白かった。
・私はZOOMを使うのが初めてだったのでうまく行くかが心配だったがスムーズにできたのでよかった。
・みんなと意見を言い合うことでより考えが深まっていったので、ワクワクした。
・人前で話すいい経験にもなったので、非常に満足だ。
・ICTはすごく便利なものであると感じたが、行動制限の中ではまだ改善の余地があると感じた。
・これからはICTを使うことが当たり前の時代になってくると思うので、誰もがICTを使うことができる社会を形成するべきだと思った。
・今日話してやっぱり対面でないと話しづらいなあと強く感じた。
【結果報告パンフレット】
主 催 大分県、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所、高校生ICTカンファレンス実行委員会
(構成団体)安心ネットづくり促進協議会、大阪私学教育情報化研究会、
一般財団法人草の根サイバーセキュリティ運動全国連絡会
共 催 内閣府、警察庁、消費者庁、総務省、文部科学省、経済産業省、
大分県教育委員会、大分県高等学校PTA連合会
後 援 大分合同新聞社