【レポート】SNSを活用した情報発信授業 in 情報科学高校

大分県立情報科学高校では、商業科の2年生の授業の中で、SNSを活用した情報発信授業を行っています。

講師は、株式会社IDMの樹下さん、天野さんです。

6回の授業の中で、高校生たちがSNSの特徴や危険性を学び、マーケティング戦略等のグループワークを行いながら、最終的にはインスタグラムを活用して、学校の情報発信をしました。

その様子をお知らせします。


≪第1回目 11月9日(火)≫

1回目の授業では、SNSの特徴や危険性、安全管理について学びました。

授業の初めに、生徒たちは自身のスマートフォンを使い、講師が掲示したQRコードを読み込み、『国内のインスタユーザー数は?』『国内の最も多いユーザー層は?』『ストーリーは●●時間で消える?』等のインスタグラムに関するクイズに答えました。

次に、講師からSNSの炎上事例や炎上しやすい内容についての話がありました。

その中で、友達同士の悪ふざけが炎上につながるということや、炎上後の最悪な状況になったケース等は、高校生にとっても身近な話題だったのではないかと思います。

特に、ネット上に公開した時点で、世界中の人に見られている可能性があるということ、投稿を見た人がどう感じるかを想像しながらSNSを活用することはとても大事なことだと感じました。


≪第2回目 11月15日(月)≫

2回目の授業は、オンラインで行いました。

前回の授業後に、生徒たちはSNSトラブルとその解決策についてグループで話し合っていたので、初めにその発表がありました。

LINE等での表情が見えないことによる言葉の受け取り方の差やSNS上での悪口、ゲームの広告やなりすましによる詐欺など、身近な問題が取り上げられていました。

その中でも、表情が見えないことによる言葉の受け取り方の差は、だれもが一度は悩むことなのではないかと思います。

発表の中にあった解決策では、送る側は絵文字を使ったり、受け取り側が少しでも疑問に思うことがあればすぐに確認したりするいうのは、大事なことだと感じました。

発表後には、マーケティングに関する説明を聞き、SNS運用企画を行いました。

SNS運用企画の中では、ペルソナ(詳細なターゲット)を決めました。

今回のペルソナは『女子高校生で、休日は友達と遊んだり、家族と過ごしたりする』等、その人のプロフィールやライフスタイル、好きなことを想像して設定していました。

次の授業では、ペルソナを基に投稿のコンセプトや目標を設定するそうです。

どのような情報発信になるのか、とても楽しみです!


≪第3回目 11月16日(火)≫

3回目の授業では、誰に向けて情報を発信するのかを考え、投稿の企画案作成と発表を行いました。

情報発信の対象者は「高校生や中学生」で、最終目標は『他校に羨ましがられる高校』だそうです。

この目標を達成するための企画案をグループごとに考えていました。

生徒たちは、インスタグラムを活用した情報発信の成功例として、青山学院大学や立教大学等の投稿をお手本とし、その中で参考にしたい投稿を選びました。

その後、情報発信の対象者である高校生や中学生に向けて、実際にどんな写真を撮るのが良いか・どんな文章を付けるのが良いか・どのような#ハッシュタグをいれるのが良いかを考えていました。

写真は、部活動の風景や部活終わりに学校から見える夜景、季節にちなんだ投稿、体育祭等の青春を感じられる風景を撮影するそうです。

文章は、絵文字を使って親しみやすくしたり、ハッシュタグでは関連するワードや「JK」「JKブランド」「アオハル」といった高校生ならではのワードを使う等、工夫しながら投稿していくそうなので、生徒たちが一体どのような投稿をしていくのか楽しみです。


≪第4回目 11月19日(金)≫

4回目の授業では、写真の撮影方法と編集方法を学び、実際に撮影を行いました。

初めに、きれいでバランスの良い写真を撮る方法について説明がありました。

生徒たちは、カメラの設定や構図の種類について学習した後、早速自分のスマートフォンのカメラ設定を変えました。

カメラ設定を変えることで、構図の良い写真が撮りやすくなるそうです。

その後、生徒たちは、各グループに配布されたぬいぐるみを使って、背景や構図に工夫しながら撮影練習を行いました。

次に、写真の編集方法の説明がありました。

編集メニューの表示のさせ方や、明るさ、色合いの調整の仕方の説明があり、生徒一人ひとり、自分が撮った写真を編集していきました。

撮影練習が終わった後は、いよいよグループごとにインスタグラム投稿用の写真撮影です。

バス停の前や駐車場、駐車場から見える景色など、情報科学高校ならではの写真を楽しそうに撮っていました。


≪第5回目 12月2日(木)≫

5回目の授業では、投稿する際のポイントをクイズ形式で学びながら、実際にインスタグラムに投稿しました。

まず、生徒たちは、投稿する前に意識しなければいけないことや、投稿を見る方のことを考えた文章表現について学びました。

その後、より多くの人に情報を届けるためのプロフィール設計を行いました。

フォロワーを増やすためのステップや、なぜプロフィール設計が大事なのかを学ぶことができたので、学校の情報発信だけでなく、様々な場面で活かせるのではないかと思います。

次に、グループごとに準備していた写真に文章をつけて、実際に投稿しました。

生徒たちの投稿は、文章やハッシュタグだけでなく、写真を加工する等とても工夫されていました。

生徒たちが実際に投稿した写真です!ぜひ見てみてください✔

【インスタアカウント】

●jouhoukagakuhighschool.1

●jouhoukagakuhighschool.2


≪第6回 12月13日(月)≫

6回目の授業では、グループごとの投稿結果の振り返りを行いました。

初めに、自分たちの投稿にどのくらい「いいね!」がついたかや、フォロワーが増えたかを確認したり、投稿のインサイトを確認して、分析したりしました。

分析後は、各グループの反省点の発表がありました。

「ハッシュタグがなかった(少なかった)」「位置情報を設定していなかった」「プロフィールに飛ばすような誘導が必要だった」「キャプションとリンクさせるべきだった」といった反省点がでました。


私は、6回の授業を見学して、『この授業で学んだことは、インスタグラムだけでなく、様々なSNSで活用できるなぁ』と思いました。

情報を発信する上で大切なことや、より効果的に発信するにはどうすれば良いか等、私も高校生の頃にこの授業を受けれたら良かったとすごく感じた講座でした。

今回の授業を通して、生徒たちは、SNSを利用したプロモーション活動を行うことで、どんな効果があるのか、何が期待できるのか、そしてSNSの安全管理について知識を習得できたのではないかと思います。

情報科学高校では、有志の生徒たちがFacebook【https://www.facebook.com/iss.jyoka】を活用して情報発信を行っています。

インスタグラムと同様、これからも生徒たちにどんどん情報科学高校の魅力を発信していってほしいです😊

(公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所 坂口 萌々子🍑)