大分県立情報科学高校は、昨年度から3Dプリンタやレーザーカッターなどを導入し、授業での活用に取り組んでいます。
今年度は学校全体でそうした機器を活用することを目標に、6月30日(水)に3Dプリンタ研修を行いました。
講師はファブラボ大分の豊住大輔さんです。
今回の研修には、工業科・商業科・普通科の先生方と工業部の生徒、株式会社オートバックスセブンの社員の方を対象に、約30名が参加しました。
はじめに3Dプリンタの種類や使い方などの説明がありました。
参加者は、豊住さんが制作したサンプルや制作物の原料となる素材を見て、とても興味を持っているようでした。
生徒たちは「これすごっ!」と高校生らしい反応をして、目を輝かせていました。
豊住さんが3Dプリンタで制作したもの 豊住さんがCNC(コンピュータ数値制御)で制作したもの
※CNCとは機械工作において工具の移動量や移動速度などを
コンピュータによって数値で制御するもの
その後、参加者は実際に3Dプリンタやレーザーカッターなどを動かす体験をし、より詳しく説明を受けました。
先生方は、研修が終わった後も、豊住さんに質問をしたり、機器を動かすなど熱心に取り組んでいました。
質問の内容は「化石のレプリカをつくれるか?」や、「その他にどんな使い方ができそうか?」など授業にどう活用するかといったことが多かったようです。
また、熱心な先生はレーザーカッターを活用して、校章のデザインのキーホルダーを制作していました。体験入学に参加する中学生の生徒にプレゼントをする予定だそうです(^^)
工業部の生徒たちは日頃から3Dプリンタやレーザーカッターを活用して、ロボット競技用の部品をつくっているそうです。
熊の形をした部品は、用途がわからないそうですが、とても可愛いですね。
研修の休憩時間にも3Dプリンタの話をしていて、真剣に取り組んでいることがとても伝わりました。
これまでに課題研究の授業で、生徒たちは3Dキャド・3Dプリンタを使って、アクセサリーなど自分の作りたいものをつくったり、レーザーカッターを使って、アクリル板に自分の顔写真とメッセージを彫り、メッセージボードを制作していたそうです。
今年度はさらに、ドローン同好会のメンバーが、ドローンのパーツ作りをしていく予定とのことです。
私は今年の3月まで情報科学高校の生徒でした。高校生の頃は、授業等で3Dプリンタを使う機会がなかったので、今回の研修を見学してとても羨ましいなと感じました。そして、3Dプリンタを使って何か大きなものを制作してみたいなと思いました。3Dプリンタはプラスチック以外の素材も使えるそうなので、いつか試してみたいです。
それから、豊住さんの説明の中にあった「失敗をすること、そしてその失敗を共有することが大事」というお話が心に響きました。これは3Dプリンタなど機械を扱うときだけでなく、どのような時にでも通ずるものがあると思います。情報科学高校の皆さんには、失敗を恐れずにたくさんのことに挑戦して、活躍していただきたいです😊
(公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所 坂口萌々子🍑)